ゲームの特徴

話せる島
(前文略) - 船旅は穏やかだった。ギランの港を出発してから 2 日後、我々は話せる島に到着した。船から桟橋に降り立つと、さわやかな海風に運ばれて、大地の香りがした。まるで故郷に帰ってきたかのような、穏やかな気分になった。

船旅の間ずっと大声で談笑していた若者達も一緒に船を降り、話をしながら村へと歩いて行った。旅の間に短く交わした会話によると、彼らが話せる島に来たのは、セドリックの学校で戦士としての訓練を受けるためらしい。隅でおとなしく立っていた少女は、アインホーバン魔法学校で訓練を受けるのだという。

数年後には、彼らも立派なナイトやウィザードになるのだろう。そして、再びこの桟橋から船に乗り、大陸へと戻っていくのだ。私は、アインホーバン魔法学校の蔵書に古代のエルフの巻物があると聞き、好奇心を抱いた。そこで、船で知り合った少女と連れだって、魔法学校へと向かったのだった。
その少女はフェリシアと名乗り、この旅に出る前は王国史を学んでいたと話した。そして、か細い声でこの地の歴史を説明してくれた。フェリシアの話によると、かつて人間は、話せる島でエルフに魔法を教わっていたのだという。
私が島の名前の由来について尋ねると、フェリシアはこう答えた。人間がエルフに導かれて最初にこの島へとたどり着いたとき、エルフに挨拶する精霊の声を聞いた。人間は魔法がわからないものだから、島が口をきいているのかと思い、恐れた。エルフは、人間のこのような振る舞いを面白がり、この島を「話せる島」と呼ぶようになったのだと。エルフが妙なものを面白がるのは何百年たっても相変わらずだな、と私が言うと、フェリシアは口元を手で隠して、私と一緒に笑うのだった。
- 象牙の塔の民族歴史学者、マテオの旅行記より

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